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新たな「ふるさと」を築く―福本明生さんが語る「光都ふるさとプロジェクト」

テクノ(播磨科学公園都市)は、1990年代後半に開発された地域であり、歴史や伝統が浅いことから、住民同士のつながりが生まれにくい環境にあります。

そんななか、テクノ内でレストラン「欧風家庭料理 FUKUTEI」を営む福本明生さんは「季節の催しを通じて、一時的に住む方にもここをふるさとと思ってほしい」との想いから「光都ふるさとプロジェクト」を立ち上げました。

福本さんに、プロジェクトの背景や活動内容についてお話を伺いました。



Q.「光都ふるさとプロジェクト」はどのように始まったのでしょうか。


2017年の「まちびらき20周年」をきっかけに、住人と勤務者と学生が交流できる場を作ろうとしたのが始まりです。一時的にでもここに縁があって来られた方たちが、懐かしく感じたり、また帰ってきたいと思える場所にしたいという思いで設立しました。


Q.「まちびらき20周年」以前は、地域行事のような催しはなかったのでしょうか。


以前は「光都プラザテナント会」という組織で、100店舗を超える出展者が集まるフリーマーケットを開催していました。それなりに認知され、4000人以上の来場者がありましたが、規模が大きくなりすぎたこともあり、フリーマーケットの開催は取りやめに。一方で、もう少し地域の人がコミットできる場を作るために、別組織として『光都ふるさとプロジェクト』が発足しました。今は、年初めの火まつりに始まり、夏祭り冬のイルミネーション点灯式と1年間を通して季節のイベントを開催しています。




Q.一般的には自治会や行政が支える地域行事を「光都ふるさとプロジェクト」が行なっているのですね。


そうですね。仕事や研究などのため一時的に住んでいる方々が多いこともあり、地域コミュニティが形成されにくい環境なのかなとは思います。夏祭りも最初は500~600人の小さな集まりでしたが、顔見知りだった人々の関係が深まったり、近所付き合いが始まったりと何かしらの影響があったように思います。現在では、テクノに関連する企業が協賛してくださるおかげもあって、地域内外を含め約1300人の来場者が来てくださいます。本当に少しずつですが、輪が広がってきているように思います。


1年間の活動をまとめた「光都ふるさとプロジェクト便り」も発行



Q.先日、取材でお伺いした「第8回 光都火まつり」にもたくさんの子どもたちが来ていました。


正月飾りを燃やすだけでも住人の役に立ったり、外部の人がテクノという街を見ていく良い機会になるのではと思います。獅子舞や上月太鼓などイベントの要素を盛り込むことで、間口も広くなり、そのあたりの設定が柔軟にできるところもテクノの魅力ではないでしょうか。



Q.1997年のまちびらきから30周年を迎えようとしています。少子高齢化や人口減少などに加えて、生活インフラの老朽化など、テクノも深刻な問題を抱えているのではと思います。福本さんの、これからの未来に向けたビジョンを教えてください。


もともと集落があった場所ではないですし、今の延長線上で見ると残るものと残らないものがあると思います。様々な人と勉強会や話し合いを続けながら、研究者が多いという地域の特色を生かした町として存続できればと思っています。


 

「光都ふるさとプロジェクト」は、単なる地域のイベントにとどまらず、住民や訪れる人々にとって“帰りたくなる場所”を作り出す大きな役割を果たしていました。交流を生む場を創出する福本さんの活動に、今後も注目していきたいと思います。


 

福本 明生(ふくもと あきお)さん

1970年生まれ、兵庫県佐用郡出身。光都プラザ内で、地元の新鮮な野菜や西播磨の鹿肉を使用した料理が人気の「欧風家庭料理 FUKUTEI」を営む。地域振興にも積極的に取り組んでおり、「光都ふるさとプロジェクト」および「光都プラザ テナント会」の会長も務め、地元の活性化に貢献している。


光都ふるさとプロジェクト:



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